夢を実現させるために

夢を実現させるには、どうしたらよいのでしょうか。
今回は私が携わる領域の中でも、能力開発領域について記します。

ひとつ結論とも捉えられる言葉から始めたいと思います。

Luck is a matter of preparation meeting opportunity.
幸運とは準備とチャンスが出会うこと。 「オプラ・ウィンフリー」

規律の文化がある組織はすべからく自律主体的である。

さて、クレストではその仕事でしか力を発揮できない「スキル」も重要ですが、広くビジネスマンとして活躍可能な「ポータビリティスキル」を伸ばすことに注力しています。それを実現するサポートは会社の重要な役割であると認識しておりますが、実際に伸ばすことを実行できるのは「本人」だけです。会社が「仕組み」を用意しても、結局は本人の自律性と主体性が無ければインパクトのある効果は得られないでしょう。

ここが極めて重要な部分です。「自律かつ主体的」に行動していれば、加速度的に出来ることの幅とレベルが上がり、やりたいことにチャレンジできるチャンスが生まれてきます。

簡単に概念を四象限で表現して図を作ってみました。

 

Willを実現させるためにはどうすべきか?

「右上のゾーン」
成し遂げたいことのために、努力の集積の総量を上げて、
それを発揮するチャンスを伺っている状態です。

「右下のゾーン」
能力に比べて目標が低く、目標を容易に実現できる状態です。
新しいチャレンジを検討するフェーズです。

「左下のゾーン」
能力が低くても実現可能な目標しか立っていない状態です。
まず、CanかWillを高めていずれかの象限に持っていくべきです。

「左上のゾーン」
ビッグマウスゾーンであり、夢は大きいですが実力が全く伴っていない状態です。
これを結実させるには、Canを高める他ありません。

あなたはどのゾーンに属していますか。

無知の知を知り、厳しく自律し、主体的に行動することで成し遂げる。

いずれが良い状態かといえば、右上というのは自明でしょう。以上の前提が真であるならば、以下のプロセスが重要です。

自律かつ主体的に取り組み、
適切な目標を持ち、
目標に対して十分な努力を積み重ね、
準備を整えチャンスを待つ。

何かを成し遂げるためにはこういったプロセスが必要だと考えています。

採用の局面においても、教育の局面においても共通ですが、左上のゾーンに属する方々で特に問題を抱えているケースが多く見受けられます。

例えば「将来起業したい」というWillを持った方がいらっしゃったとしましょう。「起業という目標に対して、今あなたはどんな事に取り組んでいますか。」という問いに往々にしてある回答が「これからこういったことに取り組んでいく予定である」という内容です。
その目標が必ず達成したい内容であり、真に自律かつ主体的に行動できる人間であれば、既に行動に移しているはずです。仮定の話は何もやっていないことと同義です。「いつか」という時間軸の無い目標設定は、いつまでも叶わない可能性が高いはずです。

であればこそ、クレストは半年と2-3年後の2つの時間軸の「Will」を設定し、1on1の面談を通じながら「Can」を高めていく制度を採用し、それが予定で終わってしまわないようにフォローしています。こういった会社の提供する「仕組み」によって、ある人は伸びるかもしれませんし、伸びないかもしれません。自分のやりたいことを本当に実現させたいのであれば、コミットメントが必要です。

準備が出来ていない人にはチャンスは訪れないかもしれないということです。
そうならないように、最初の一歩を踏み出してみることが重要だと確信しております。

何から始めればよいか不明という方には「7つの習慣(スティーブン・R・コヴィー)」という本から始めることをオススメしています。漫画バージョンもありますし、とても奥深いのにも関わらず入り口としても適切です。
第一の習慣である「主体的である(Habit 1 Be Proactive)」という章があり、今回のブログで私が申し上げたい部分と通じる所があります。「誰かがやるだろう」と思ってしまった瞬間に、主体性という砂粒は手からこぼれ落ちていきます。

私はクレストにおいて、営業、人事、システムなど様々な事を業務として取り組んでいますが、0 – 1の領域においては何一つとして「これをやりなさい」と指示を受けてから始めたことはありません。まず、現状への課題意識と仮設思考から端を発し、取り組まなければならない領域を裁量の範囲においてある種勝手にやり始め、それが次第に流れと既成事実を作り、後から役職が付いたり、部署が立ち上がってきました。主体性、それはつまり自分ゴトとして考えてアクションすることです。
最後にサントリーさんの言葉で締めくくりとします。

「やってみなはれ」

という言葉をご存知の方も多いと思います。

サントリー、知れば知るほど、「唯一無比」の企業という感慨を持つ。ビール事業は、二代目の故・佐治敬三氏がはじめた。創業者の言葉、「やってみなはれ」は、今でもサントリーの企業哲学を示すものとして生き続けている。ただ、ビール事業は、四十五年間、つまりほぼ半世紀の間、赤字だった。普通の会社だったらとっくに撤退しただろう。支えたものは、何だったのか。それは、意義のある無謀な挑戦を大前提的に善と考える精神である。「やってみなはれ」、優しく穏やかな響きがあるが、実は、厳しい言葉だ。「自ら先頭に立ち、必死の覚悟でやれ」ということであり、やるならやり抜け、という檄を含んでいる。

出典
2014年4月24日放送 サントリー酒類 社長 &サントリーホールディングス副社長 相場 康則(あいば やすのり)氏|カンブリア宮殿:テレビ東京 村上龍

遊びも仕事も本気でやるから楽しい。
そういった意味を多分に含め「やってみなはれ」精神でチャレンジし続ける人生でありたく、
またそういった人達を応援し続ける会社でありたいとも考えています。

 

株式会社クレスト
執行役員 峯 拓也

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